トップへ戻る(jubeat_analyserのダウンロードはこちらから)

「最小縦連間隔」について

(最終更新:13/11/02)


同一パネルに短時間に続けてマーカーを出そうとすると、前のマーカーと衝突してしまいます。
譜面を作る際には、マーカーの衝突がなるべく起きないように注意する必要があります。


jubeat_analyserでは、曲中で一番マーカー同士の間隔が詰まっているところの間隔の長さ(最小縦連間隔)を、
オプション画面、および横長の画面(のタイトルバー)で確認することができるようになっています。
譜面を作ってみて、この最小縦連間隔があまりにも
小さな値になっている場合は、該当箇所の譜面を修正する必要があるでしょう。

(その縦連間隔になっている該当箇所も、縦連間隔の値とともに併記されています。たとえば「12345ms、パネル6」と
表示されている場合は、「頭から約12秒後のあたりで」「パネル6で」その縦連間隔になっている、ということです)




【最小縦連間隔はどれくらい長い必要がある?】

●最低限…
「マーカー同士の衝突が起きないようにする」ということを考えてみると、まず次のようなルールが考えられます。

それは、「オプションで設定している『マーカーの湧く時間』より大きな値にする」というルールです。
これは例えばマーカーの湧く時間を0.833秒にしているときには、最小縦連間隔も0.833秒以上になるように
譜面を作る、といった具合です。これを守る限り、analyserで再生中にマーカーの衝突は起きません。



●公式譜面の最小縦連間隔
しかし、公式の譜面が実際どれくらい最小縦連間隔をとっているかを調べてみると、
「ほとんどの公式譜面は最小縦連間隔が1秒より大きい値である」ことがわかります。
レベル10であっても物量譜面であっても、最小縦連間隔は大体1秒強くらいの値になっています。

【参考】 公式1471譜面の最小縦連間隔ランキング



さらに、2013年10月に登場した公式の譜面エディタ「F.E.I.S.」上で縦連警告が表示される秒数を調査したところ、
という結果になりました(F.E.I.S.の縦連警告秒数調査より、要所のみ抜粋)。




F.E.I.S.が公式譜面の作成に用いられているらしいことも考え合わせると、公式は、


「最小縦連間隔が約1.033秒以上」


となるように注意して譜面を作成している可能性が高いです。
(この1.033という値をさらに細かく調査するには、上で挙げたような微妙な空き拍数のときに
警告が表示される/表示されないだけでなく、それらの「割合」を調べていく必要があるでしょう。)




では、創作譜面を作るときにはどうすれば??


・「公式準拠」の譜面にとことんこだわる場合は、最小縦連間隔が1034.5ms以上となるように
譜面を作成すればよいでしょう(それ以下であっても、1031.7ms以上であれば警告が出ない可能性が期待できますが、
警告が出るか出ないかは現状では F.E.I.S. にしか分かりません)。

・ただし、そもそも公式譜面にもこの基準をみたさない譜面がいくつかあります。
(例) Polaris[ADV]:666.67ms
(例) キャッチーを科学する[EXT]:1013.5ms

「Polaris[ADV]」はほとんどのプレイヤーが「見づらい」と感じるでしょう。
一方、「キャッチーを科学する[EXT]」をプレイしてみて「見づらい」と感じることはまずないでしょう。



実際に問題となるのは「基準をクリア」しているかというよりかは「譜面の見やすさ、見づらさ」だと思うので、
創作譜面を作るときには、以下のことに気をつければ良いと(個人的には)思います。
いずれの立場をとる場合であっても、公開時に「FEIS基準クリア」「縦連間隔≧1秒」「最小縦連935ms」
などとコメントに書いておけば、プレイする側も安心して譜面を選べると思います。

30文字じゃなくて140文字くらいは譜面コメント書けるようにしてほしいなあ




●公式は、どの程度の秒数の縦連までが「見やすい」とプレイヤー達に認識され、
どの程度以下の縦連が「見づらい」としてプレイヤー達によって淘汰されるのかを、
譜面EDITを通して探っていこうとしているような気がします
(全く同様のことは「無理押し基準」についても言えます)。

実際のところ、最小縦連が950msや900ms程度の譜面であれば、それほど見にくくはならないのではないか、
と思っています(試していないので何ともいえませんが(↓の※も参照))。実際にこの程度の最小縦連間隔をもつ譜面が
多くのプレイヤー達に受け入れられれば、次回作からは公式譜面の最小縦連間隔の基準も
緩くなる(短くなる)可能性があるような気がします。


※ ↑試しに最小縦連間隔が833msの譜面を用意してプレイしてみましたが、
個人的にはかなり見づらく感じました。(もちろん、個人差があるかもしれません。)



※ 例外的に「見づらさ」が許容されるかもしれない譜面として、
縦連の見づらさを『事前知識』でカバーさせる譜面」がありうるのではないか、と考えています。

例: 左一列が倍速に!/The Wind of Gold (試作してみました)

元の譜面の左一列の4分間隔バス(パネル1→5→9→13→1→5→9→13→……)を、全て8分間隔バスに置き換えた譜面です。
(右側三列はほぼ元の譜面のままです。)
例えば、左上の1番パネルには、元譜面では各小節の1拍目にマーカーが湧いてきますが、この譜面では1拍目と3拍目に(つまり1小節に2回)マーカーが湧いてきます。
縦連間隔は BPM 170 の 2 拍なので 706ms 程度であり、そのため左一列は相当マーカーが見づらくなっています。左一列は、視覚に頼らずリズム押し(耳押し)しましょう、という譜面です。
(既に The Wind of Gold を沢山プレイして元譜面に十分慣れている人向けの譜面です。ご注意ください。)


この手の譜面は他にも作ろうと思えば作れそうですが、注意点があります。
あまりに縦連間隔が短いと、ジャストでタッチしようとしているノーツの次のノーツが
既に湧き出してきており、それを一緒にタッチしてしまい、その結果「理論上エクセが取れない譜面」と
なってしまう現象が起こります(iPadで確認済み)。
この現象にも限界秒数があるはずですが、あまりちゃんと調べていません。

(ちなみにanalyserは、どんなに縦連間隔を短くしようとも理論上エクセ可能な仕様になっています
(タッチされた時刻に最もジャストタイミングが近いノーツ「だけ」をタッチされた扱いにするため)。)


さらに、この「同時に湧き出してきているマーカーが一度に全部タッチされたことになってしまう」仕様を利用して、
マーカーの判定が厳しくなった譜面を作ることもできるんですね! 驚きです。
例: GAMBOL判定/SUPER∞STREAMGAMBOL判定/532nm (譜面作成:105610 氏)



【実際にテキスト譜面において何拍空ければよいのかを計算する】

たとえば1秒よりも縦連間隔を長くしたいとするじゃないですか。
「では、いったい何拍空ければよいのだろう?」
「では、(一列形式譜面の)丸数字で言うといくつ空ければよいのだろう?」ってなりますよね。

「何拍空ければよいか」は、その曲の BPM (bとする) と何秒空けたいか (t秒とする) によって
決まります。具体的には、bt/60 [拍]だけ空ければよいことが分かります。
さらに丸数字でいうと、(bt/60 × 4 =) bt/15 だけ空ければよいことが分かります (デフォルトの4拍子の場合)。


たとえばBPMが148の曲において縦連間隔を1秒以上空けたい場合は
丸数字で 148 × 1 / 15 = 9.87、すなわち 10 以上空ければよいことがわかります。
つまり、Bと書いたパネルには同じ小節内で次にLを書くことができますし、
Gと書いたパネルには次の小節でAを書くことができます。

もし、この曲で、縦連間隔を1.0345秒以上空けたい場合は、
丸数字で 148 × 1.0345 / 15 = 10.2、すなわち 11 以上空ける必要があります。



トップに戻る
inserted by FC2 system